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2021年8月28日発行

小さないのちを守ろう

「March for Life.jp」のニュースレター vol.02

「March for Life.jp」のニュースレター vol.02

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日本のマーチフォーライフa第2号のトピックス:

2021年7月22日の一歩(2)

そして、歩みは「対話」へと向かう

マーチフォーライフ実行委員会 池田 正昭

炎天下のマーチを歩き終えてから一ヶ月、もっと暑い日々が続いたかと思えば執拗な風雨に悩まされる日々が続きました。酷暑にも豪雨にも見舞われることなく「産みの日」マーチを歩けたことは幸運でした。そしてマーチの歩みは今、「対話」へと向かおうとしています。「対話」と「和解」と「共生」を求める日本のマーチフォーライフのWeb上の新企画「Dialog for Life〜ダイアログフォーライフ」がスタートします。

 

「小さないのちの問題」を分かち合うことができそうな気になるひとと会って話をしてみたい。有名無名を問わず、プロライフorプロチョイスを問わず、話が噛み合おうが噛み合うまいが、ともに対話の森を歩いた足跡を残していきたいという思いから始めた試みです。その最初の対話の相手は、産婦人科医で『近未来の<子づくり>を考える』の著者、久具宏司さん。「排除される胚の立場を考える」真摯なお医者さんです。

受精の瞬間と着床の

瞬間をめぐって

今年の「産みの日」マーチを振り返る動画ができました。先の久具宏司さんとの対話ともども、こちらもご覧ください。この動画の中でもそう語る声が聞かれると思いますが、「いのちの始まりはいつですか?受精の瞬間ですか?」という問いかけに、マーチの参加者全員の手がさっと上がったのです。古くから使われる「受胎」の意味が、現代では「受精」であるとみなさんがそう思われているようでした。

 

受精と着床の区別が必要になったのは、体外受精が始まった20世紀後半以降のことです。それまでは受精も着床もすべて女性のからだの中で連続して起こることでした。受精だけが取り出されて、からだの外で存在することになった胚という細胞の塊

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「細胞の塊」というのは、ひと昔前、よくプロチョイス運動の側から胎児を形容する際に使われた表現でした。細胞の塊なんかじゃない、妊娠3週で心音が始まり7週になれば手足も内臓もできているんだとプロライフは反論したものでした。お腹の中で胎児になる前の、すなわち着床する前の、顕微鏡で見る胚はたしかに細胞の塊です。無味乾燥です。その事実がわかったうえで、この胚という存在を胎児と同じように、新生児とまったく同じように「人である」と、これからも声を上げていきましょう。

目に見えない、細胞の塊にすぎない胚。これが一つ一つかけがえのない人のいのちだと思える感性がきっと人間には備わっている。

2021年7月28日発行

小さないのちを守ろう

「March for Life.jp」のニュースレター vol.01

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日本のマーチフォーライフa第1号のトピックス:

2021年7月22日の一歩(1)

特別な年の「うみの日」マーチ

マーチフォーライフ実行委員会 池田 正昭

真夏の海の日に東京の中心を歩く「産みの日」マーチ。今年はコロナ禍とオリンピックという二つの壁が立ちはだかりましたが、過去7年間絶やすことなく毎年歩き続けた経験と自信をもって、その壁を力強くs乗り越え、未来につながる大切な一歩を記すことができました。マスク越しにも笑顔で歩いてくれた仲間に感謝です。そして今年は「日本のマーチフォーライフ」を打ち出すことができた新たな一歩でもありました。

 

今年からマーチを先導する横断幕を新調しました。「小さないのちを守ろう」と大きく訴えます。それが持続可能な開発目標SDGsに加えられることを願います。守りたい「小さないのち」に2つの顔があることを2つのシンボルが示します。世界のMarch for Lifeが訴えるのは、胎児のいのちを守ることです。日本のマーチは、胎児だけではなく、それよりさらに小さないのちである受精した胚を守ることを訴えます。

小さないのちも

誰一人取り残さない

新しい「日本のマーチ」がSDGsのフォーマットに合わせて目標とターゲットを掲げたのは、SDGsのモットー「Leave no one behind」に共鳴したからです。国連加盟国は「誰一人取り残さない」世界に向かって取り組みを始めているのです。素晴らしいことです。人類の究極の目標と言えるでしょう。日本のマーチの理念も同じです。誰一人取り残さない。

 

胎児はもちろん、体外受精によって作られた胚も、誰一人取り残さない。人のいのちが受精の瞬間に始まることを確信するなら、SDGsの理想は凍結されたストローの中の胚にも及ばなくてはなりません。

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7月22日におこなわれたマーチについてクリスチャントゥデイが記事を上げてくれました。

記事の中にも触れられていますが、日本のマーチは「小さないのちを守ろう」という目標達成のために以下の5つのターゲットを世界に向けて提案します。

①妊娠中絶の原因となる貧困をなくそう

②子どもの障がいを理由に妊娠中絶を認める胎児条項を撤廃する

③胎児の体外生存可能性が期待できる妊娠週数を過ぎた妊娠中絶は認めない

④生殖補助技術の発展によって生み出される余剰胚の廃棄ゼロを目指す

⑤自然妊娠・自然出産の人類としての価値を次世代に継承する

これからこの一つ一つの課題をめぐって具体的なアクションに取り組んで行こうと思います。

「小さないのちの問題」がクリアになって、ようやくニュースレターも創刊できました。小さないのちを守る歩みを進めましょう。

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